コンサル活動

ある取引先のコンサルをやっています。
社長・役員との面接から、経営管理資料の分析、外部環境・内部環境の分析など
やることはいっぱいあります。
ただ、自分の能力で精一杯、クライアント企業の業績改善に貢献できればと
思っています。大変ですが、「誇り」をもって仕事をしています。

まず、難しいのが経営陣がどこに経営の問題があるのか、気が付くことと
思います。歴史が古ければよけい難しい。
まず、概括的な問題点把握に努力中ですが、ここでは
財務資料な社内資料などの内部分析に全力を注いでいます。
何ができて、何ができていないのか...。
企業にとっては、これらは学生の通信簿に当たりますので、これを
徹底的に粘り強く分析することが第一歩です。
誰もが通信簿は苦手だったと思いますが、我慢して分析してもらいます。

クライアントによっては、結果ばかり気にするところもあるのですが、
まず現状分析がすべてに優先すると私は考えています。
これから、しばらく忙しくなりそうです。

中小企業診断士の仕事

中小企業診断士の人は、いわゆるプロのコンサルタントと、企業内に勤める
診断士とに分かれます。
プロのコンサルタント(プロコンと略しています)は、公的な機関(中小企業
支援センターなど)で相談業務などに乗りながら、顧客を持ってコンサルタント
しているのが通例です。
一方、私のようなサラリーマンは普通のサラリーマンに過ぎません。
ただ、私の場合には中小企業診断士試験で学んだことが直接活かせるコンサル
業務なので、プロと企業内診断士との中間に属していると思っています。
一方、企業に属していることで新しい情報を得ることができるなど、
会社員としてのメリットもあるのです。
独立のことは常に考えながら仕事をしているので、ある面、時間について
とてもシビアーに考えるようになりました。
(サラリーマンは勉強をしていてもちゃんと給料がもらえますが、プロコンは勉強を
すれば仕事の量が減るので、収入が減ります。)

私の考えでは、会社勤めのメリットを最大限に生かして、時間感覚を養っていくのが
企業内の診断士の過ごし方と思います。
中小企業診断士の方は合格後の今もいろいろと勉強を続けています。
私そのつもりでがんばります。

追伸 
前回の日記に書いた本がアマゾンに出たようです。

中小企業診断士2次試験 続・80分間の真実―再現答案とその思考プロセス

中小企業診断士2次試験 続・80分間の真実―再現答案とその思考プロセス

中小企業診断士受験の方はぜひお読みください

「続・80分の真実」を購入してきました。
(日本マンパワーの神田で売っていたので、衝動買いしてしまいました。)
前々から思っていたのですが、受験校の答えは模範解答過ぎるように思います。
とても80分ではあの回答はできません。
友人に聞いても、そこまでの内容ではないと思います。
「この程度でも(...受験校の程度でなくても)確実に80分以内に書ければ合格する」ので、
ぜひ受験生には参考にしてほしい本です。

このブログもご参照にしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/nana_consulting/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&p=2

中小企業白書について

この時期になると私も中小企業白書を購入しています。
やはり、HPよりも読みやすいのです。


また、中小企業白書は発行年の内容が、その年の試験にでます。
[実例]
2005年も、モジューラーとインテグラル(36p)が一次試験に出ています。
読んでいないと解けないので、必ず一読する必要はあります。
下記の記事をご参考に。

http://502.jp/modules/wordpress/index.php?p=339#comments

ファンド?ってなに?

テレビで村上ファンドのことが流れていました。ファンドのことについて書きます。
村上ファンドも、私の仕事で関係ある企業再生ファンドも、つまりファンドです。
簡単にいうと、「お金を集めて、投資して、それ以上の金を出資者に返す」だけのものです。
その投資先が、上場株式か、潰れ掛けの会社の株式か、どうかが違うだけです。

はっきり言えば、「金儲けのため」です。ただ、それを言えば、世の中の金融機関も
金を集めて、貸して利ざやを抜くのですから、仕組みは同じです。
私が思うことは、「企業としての存在価値」の問題です。
①金融機関は、必要な資金を貸出すことで企業の利益増加に貢献する
②企業再生ファンドも、企業が復活すれば高く売却可能
村上ファンドも、最初言っていたように十分な投資をせずに、
 効率が悪い経営に対する改善を要求する

ことができれば良いのですが....
三井住友銀行のように企業の成長を考えずに、デリバティブ商品を売りまくる
②回収金額の増大のみ目指し、企業の復活を二の次にする
③投資家に対する利回りのみ気にして、投資先の顧客・従業員のことを何も考えない
になっている状況です。

人の金で相撲をとっていることを忘れてはいけません。銀行もファンドもそれを忘れれば、
そもそも存在価値はありません。

中小企業診断士の知識について

コンサルタントとして、業種的に再生しやすい業種は、「旅館・ホテル業」、
難しいのが建設業かなと最近思っています。
なぜなら、旅館業は既に箱があり、適宜な更新投資のみできれば
来客による現金収入が得られるからです。
黒字化できれば、後は過大な借入金のみですから、これを処理できれば
再生できる可能性が高いです。

一方、建設業は営業段階で既に赤字ということが多く、これを
黒字化することは並大抵ではありません。
地域でのリフォーム・修繕に特化するか、その他の情報を元に
別事業を行うしか、なかなか生き残ることは難しいようです。
(例として、地域で介護事業をしている建設会社もあります)

ケース・バイ・ケースですが、このような企業の事業構築プランを示す仕事を
しており、中小企業診断士の知識が役に立っています。

このような本を読んで研究しています。

第四章の個別事例研究が具体的で参考になります。

最近読んだ本について

連休から体調が悪かったので、却ってゆっくり本を読みました。
せっかくですから、私見を書きたいと思います。

1.

ザ・監査法人―粉飾決算と戦った男たち

ザ・監査法人―粉飾決算と戦った男たち

サブタイトルの粉飾決算と戦った男たち」と書いてあるのですが、
 誰が粉飾決算と戦ったのか、まるで分からない書籍と思いました。
 逆に、監査法人公認会計士の実態が分かってしまい、有価証券報告書
 信じて株式投資をすることは全く、誤りと思えました。
 ライブドアの話でもそうですが、それでもあなたは株式投資をしますか?
と思えました。

 私は、投資信託のみやっています。個別の株は、個別の企業の業績推移の実態が
 分からないので(自分の目で確かめられないので)やらない方針です。
 投資信託は、市場リスクで対応できますから(ひとつくらい会社が倒産しても  
 ゼロにはならない)ので、ミドルリスク資産として保有しています。

2.

「超」アメリカ整理日誌

「超」アメリカ整理日誌

 正直おもしろい。車の免許の話、スーパーの話など面白いです。
 割りに気楽に読めます。

3.

中小企業再生の実務―リレバン実践応用のために

中小企業再生の実務―リレバン実践応用のために

 コンサルの仕事と直結しているので....
 事業再生のプロでないと内容は少し難しく、興味がわかないかも

4.

 もろ、仕事....。このような仕事もあるのです。

本を読むと書くことがありますね。
中小企業診断士に合格してうれしいのは、合格したこともさることならが、
自由に好きな書籍を読めることです。
また、好きにコメントしたいと思います。