銀行員時代の経験です

今回はすこし脱線です。
はてなの回答から、少し昔のことを書いてみます。

私は銀行時代、融資担当でした。
現在銀行は、住宅ローンは非常に積極的ですが、不動産融資(アパートローンとか、
言われています。)はそんなに積極的ではありません。なぜなら、バブルで思いっきり
焦げ付いた経験からです。たとえば、当時、マンション大手の大京と提携した
アパートローンはほとんど無審査に近い、いってみれば野放図な融資を行っていました。
基本は、賃貸収入で銀行融資の返済ができるかを審査をするのですが、最初は
良いのです。問題は、不動産が古くなって入居率が下がるときが大変です。
(ちなみに、入居率を保証するような不動産会社もありますが、期間は長くて
5年ぐらいです。一方、融資の期間は20年以上です。)

当時の取引先の社長が、ゴルフ会員権とか投資用マンションとかをどんどん
買っていました。私自身は特に薦めた経験はないのですが、ともかく
どんどん貸してくれという時代でした。
今考えてみたら、「何のために投資するのか」「本業と何の関係があるのか」
などの視点が欠けていたように思います。
「銀行に預金するなんて、バカとしか思えない。株だよ、株」と言った経営者も
いました。この方は、ガンでなくなったのですが、残ったのは借金だけでした。
夫人が気の毒...少し嫌な思い出です。昔の話ですが、歴史は繰り返すと言います。

初回にホリエモンのことを書きました。逮捕されるなら、仕方ないでしょう。
株式投資は「自己責任」です。改めて思います。